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肥満治療として、自費診療で肥満症治療薬「ウゴービ®(Wegovy)」の取り扱いを開始いたしました。ウゴービは、これまで糖尿病治療薬として使用されてきた「リベルサス」や「オゼンピック」と同じ有効成分セマグルチドを主成分とするGLP-1受容体作動薬です。
ウゴービは週1回の皮下注射で、従来のオゼンピックよりも高用量(最大2.4mg)の投与が可能です。臨床試験では、食事療法や運動療法と併用することで平均15%前後の体重減少が報告されており、これまでにない高い減量効果が期待されています。
保険診療でのウゴービ使用についてウゴービは「肥満症」に対して保険適用となっていますが、以下のような厳しい条件があります。
1) 高血圧、脂質異常症または2型糖尿病のいずれか1つ以上の診断がなされ、かつ以下を満たす患者であること。
・BMI※が27kg/m2以上であり、2つ以上の肥満に関連する健康障害を有する
・BMI※が35kg/m2以上
※ BMI (Body Mass Index) = 体重(kg) ÷ {身長(m) X 身長(m)}
2)適切な食事療法・運動療法に係る治療計画を作成し、本剤を投与する施設において当該計画に基づく治療を6ヵ月以上実施しても、十分な効果が得られない患者であること。また、食事療法について、この間に2ヵ月に1回以上の頻度で管理栄養士による栄養指導を受けた患者であること。
3)本剤を投与する施設において合併している高血圧、脂質異常症又は2型糖尿病に対して薬物療法を含む適切な治療が行われている患者であること。
このため、保険診療でウゴービを処方できる医療機関は現時点では限られ、大学病院や専門施設に限られています。
自由診療でのウゴービ使用について(当院での対応)当院では上記の施設基準を満たしていないため、ウゴービは自由診療にてご提供しております。
自由診療であっても、ウゴービは肥満症への適応内使用です。美容目的や短期的な体重減少のみを目的とした使用、適応外使用は行っておりません。ご希望の方は医師の診察を受け、効果や副作用について十分な説明を受けたうえで、開始いたします。
今回ご紹介するウゴービは、以下の場合の肥満症に特に効果的と考えられております。
※肥満症があり、下記に関連した健康障害がある場合:
1. 耐糖能障害 (2型糖尿病・耐糖能異常など)
2. 脂質異常症
3. 高血圧
4. 高尿酸血症・痛風
5. 冠動脈疾患
6. 脳梗塞・一過性脳虚血発作
7. 非アルコール性脂肪性肝疾患
8. 月経異常・女性不妊
9. 閉塞性睡眠時無呼吸症候群・肥満低換気症候群
10. 運動器疾患 (変形性関節症:膝・股関節・手指関、変形性脊椎症)
11. 肥満関連腎臓病
当院でウゴービによる医療ダイエットが可能になるBMIと身長体重の基準について
当院でウゴービ注射による肥満症治療(GLP1メディカルダイエット)が開始できる体格の目安です。
体格の目安としては、【BMI 27以上】の方が適応となります。BMI 26台以下の方は当院ではお受けすることができません。
BMI 27の目安となる体格は以下のようになります。
身長 / BMI 27の体重
150cm / 60.7kg
155cm / 64.8kg
160cm / 69.1kg
165cm / 73.5kg
170cm / 78.0kg
175cm / 82.6kg
180cm / 87.4kg
禁忌・慎重投与の対象者
安全性の観点から、以下に該当する方はウゴービを使用できません(禁忌)。
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本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある方
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甲状腺髄様癌の既往歴のある方、または家族歴のある方(多発性内分泌腫瘍症2型)
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妊娠中、授乳中の方、または妊娠を希望している方
また、糖尿病の方、膵炎の既往歴がある方、重度の胃腸障害がある方などは、慎重な投与が必要となります。必ず持病や既往歴を医師に伝えてください。
費用
肥満外来(メディカルダイエット・医療ダイエット)での費用です。
費用は保険外で、すべて自費でのお支払いになりますのでご了承ください。
・ウゴービ MD 0.25mg:1本 4週分:16,000円
・ウゴービ MD 0.5mg:1本 4週分:22,000円
・ウゴービ MD 1.0mg:1本 4週分:33,000円
*初診料1630円*再診料820円が別途かかります。
*健診や他院の採血検査あれば持参してください。最近の採血結果がない場合は、初診時に採血を行います。採血をした場合は、別途3870円が必要です。
*処方した薬剤の返品はできませんので、治療希望される場合は十分検討した上で開始してください。
ウゴービ 1.0mg以上をご希望の方は、2本 8週分でご提供させていただきます。
受診された際にご説明いたします。